【魚突き入門・前編】初心者はまずこの記事から!必須アイテムと安全に楽しむための基本解説【スピアマン監修】

魚突きとは


魚突きとは、手銛を使い素潜りで魚を獲るマリンスポーツです。いきなり黄金伝説で、濱口優が銛を持って魚を採っていますが、まさにそれが魚突きです。

海外では"スピアフィッシング"とも呼ばれており、上達してくると獲れる魚のサイズも釣りで大物と呼ばれるサイズがバンバン獲れるのが魅力です。日本では手銛が主流ですが海外では水中銃のプレイヤーが多いです。

※地域によって魚突きが禁止されてる都道府県もあるので事前に調べた上で行きましょう。

魚突きを始める前に

魚突きはあまり表立ったノウハウもなく、どちらかと言えばマイナーなスポーツの部類に入ります。

この記事では、魚突き歴10年の私が、これまでに揃えてきた道具の中で良かった物や悪かったものをご紹介します。10年間の間で培ってきましたノウハウ・安全面の心得を初心者の方にお伝えしようと思います。

これから魚突きをスタートする、私生活に刺激が欲しい野性的な方々のためにちょっとでも参考になれば幸いです!

著者について

名前 :BUM

出身地:京都

年齢 :33歳

銛の製造と販売(SPEAR SEALS , Ultimate Dive)、Salvimarの正規代理店もしております。

好きな魚 :キジハタ

よく行くエリア :関西 日本海側

これまでの最大サイズ :150cmの毒ウツボ 知らずに食べてしまいました。

必要な道具1

ここでは魚突きを始める前に最低限必要な道具を紹介します。これまで10年間で魚突き道具に投資した額は恐らく50万円は余裕で超えている私が持ってて得をした商品を紹介していきます。
★★★★★ 絶対必要
★★★   あれば欲しい
★     なくてもOK

▪️手銛  必要度 ★★★★★

絶対必要でこれがないと始まりません。

初心者は2mくらいの短く取り回しがいいものがオススメ。

▪️ダイビンググローブ  必要度 ★★★★★

 大きい魚が刺さった、潜った際に何かに絡まってしまった場合等、海の中は思った以上に危険が多いです。

また、獲った後の魚を触る際に海の中でふやけた素手で触ると、背びれで手が切れて大変なことになります。

▪️ダイビングナイフ  必要度 ★★★★★

意外に思われるかもしれませんが、ダイビングナイフは必需品です。

大きい魚が刺さった場合や潜った際に何かに絡まってしまった場合等、海中では何があるかわかりません。

絶対に携帯するようにしましょう。

※当店ではダイビングナイフ本体は販売しておりません。ナイフホルダーのみ販売をしております。

▪️足ヒレ(フィン) 必要度 ★★★★★


ロングフィンを使用することで、横移動と潜水がとても楽です。

▪️フィンソックス 必要度 ★★★★

磯で魚突きをする場合あったほうが良いです。

ウニやフジツボ等を素足で踏むと怪我をしてしまいます。

ロングフィン着用時に厚みのあるソックスを使用することでサイズ調整が可能です。寒い時期の防寒としても最適です。

▪️滑り止め 必要度 ★★★

銛を使用する際、海中ではゴムを引くと握力ではどうしても滑ってしまいます。

滑らないようにホームセンターで売っているゴムロールを巻いたり、楽天やアマゾンで売ってる熱伸縮するラバーグリップがオススメ。


必要な道具2

▪️ウェットスーツ 必要度 ★★★★

ウエットスーツはオールシーズンご使用がおススメです。

全身タイプのものを着用することでクラゲなどに刺される心配もありません。また日焼け紫外線対策にもなります。

1着だけ買うなら冬も使える「厚さ5mm 上下セット 2ピース 裏スキンタイプ」のものがオススメ!

夏の暑い海水浴シーズンに浅瀬などの場所ではウエットスーツは無しでも魚突きが出来ますが、持っていることでオールシーズン、素潜り・スピアフィッシングが楽しめます。

シーズンに浅瀬でやる場合はなくてもいけますが、持ってると秋も春も突きに行けます。

▪️フロート、フロートライン 必要度 ★★★★★

あまり必要に思われる方が少ないかもしれませんが、持っておいた方が良いです。

船が通る時の目印になったり、友人などと行く際は、どこにいるかの目印にもなります。

また、網袋を吊るしてお茶を入れておいて休憩するのにも使えますし、メグシをぶら下げて魚をキープするのにも使えます。サメが多い海域ではサメ対策にも。

フロートと合わせて必要なのがフロートライン

ホームセンターに売っているようなポリエチレン素材のラインがおすすめです。

一番理想なのは、楽天で販売されているStormのフロートラインです。

絡みにくく水に浮かぶものが理想です。多少太めのラインのものがおすすめ!

▪️ マスク 必要度 ★★★★★

必需品です。シリコンタイプの顔にフィットするものがオススメです。

▪️ シュノーケル 必要度 ★★★★★

必需品です。水が入りにくいものがオススメです。

▪️ウェイト、ウェイトベルト 必要度★★★★

ウェットスーツを着用すると浮力が発生し、全く潜れなくなるので、より深く潜るにはウェイトベルトが必要になります。

参考までに、私の場合身長172cm、体重60kgですが、5mmの2ピースを着た時は5~6kgくらいのウェイトを使います。

潜ったり浮上したりの繰り返しをするとウェイトベルトがずれてくるので、通常の布製のウェイトベルトではなくズレにくいフリーダイビング用のSALVIMAR製ラバーベルトがおすすめ!

▪️水着 必要度★★

水着の上からウェットスーツを着る方もいますし、何も着用しないままウェットスーツを着る方もいます。


必要な道具3

▪️ メグシ 必要度 ★★★★

魚が獲れるようになったらすぐに欲しくなります。

いちいち岸に戻ってクーラーボックスに入れるのは手間なので・・・。

よく腰にぶら下げる方がいますが、岩場に引っかかったりサメが近づく恐れがあったりとかなり危険ですので、フロートとの併用がおすすめです。

▪️銛先 予備 必要度 ★★★

潜って魚をついてると、最初はどうしても岩を突いてしまうと思うので、曲がったら交換できるように何本か持っておくのがオススメ。

曲がってしまったら、家に帰ってまとめてペンチやグラインダーで修理しましょう。

▪️曇り止め 必要度 ★★★

潜ってるとどれだけいいゴーグルでも確実に曇ってきます。

1つあると便利ですが、なければ唾をゴーグルに垂らして指でこするだけでも曇り止めになります。

オススメはアマゾンと楽天に売ってるFOG KICKER!全く曇りません!

▪️ ダイビングライト 必要度★★

岩場の多いエリアで穴突きする際は必要です。

岩の間の暗い場所に大物は潜んでます。

▪️携帯シャワー 必要度 ★★

海から上がった後にシャワーを浴びたい方にオススメ!

岩場にはシャワーがないので車に入れておくと便利です。

キャプテンスタッグのポンピングシャワーという商品がおすすめです。車がある方は必携!女の子にも喜ばれます。


必要な道具4

▪️クーラーボックス 必要度 ★★

釣具屋に売ってるものでOK!

突きに行く前に氷を入れて持って行きましょう。

▪️IKEAバッグ 必要度 ★★★★

家具のIKEAに100円くらいで売ってる青いレジャーシートのような材質のバッグです。洗って何度も使えて耐久性もあり、そこそこ荷物も入るのでオススメ!!

▪️ローションもしくはコンディショナー 必要度★★★★

裏地がスキンのウェットスーツを着用する場合、乾いたままだと全く滑らずに腕が通らないことが多いです。

ローションやコンディショナーを塗ってすべりやすくしてからウェットスーツを着用します。

▪️ダイビングウォッチ 必要度 ★★

一度潜りに行くと海の中では時間がわからなくなるので、持ってると何かしらと便利です。

水深や水温もわかるので、その時の海のコンディションを調べるのにも役立ちます。


▪️グラインダー 必要度 ★★

何度も魚突きに行くと銛先が岩を着いて丸くなり貫通力が落ちます。

鉄ヤスリで磨く方もいますが、すぐに限界がくるのでRYOBIの両刀グラインダーがオススメ。

1台あると一瞬で磨けますし、銛先も何度でも使えるようになります。


必要な道具5

▪️鉄やすり 必要度 ★

初心者の方で購入される方が多いのですが、磨いて尖らせるのに相当時間がかかります。シーズン中に3回以上行き、岩をガンガンついてしまうのであればグラインダーの方がおすすめ。

▪️ギョサン 必要度 ★★★

夏場になればサンダルがあれば便利なのですが、その中でも圧倒的に優れているのが”ギョサン”というサンダル。

このサンダル恐ろしくすごいのが、価格が1000円程度で買えて更にサンダル界ナンバーワンとも言われているグリップ力と、毎年使える驚異の耐久力が自慢です。

岩場や滑りやすい場所でも動きやすさ抜群です。

私の周りのスピアフィッシャーで持ってない人はいません。楽天やアマゾンで購入できます。

▪️ウイダーインゼリー 必要度 ★★★

お昼の食事に最適。

炭水化物など、消化に時間がかかるものを胃に入れると息が長く持ちません・・・。詳しくは別のページにて。


GOPRO 必要度 ★★

水中撮影と言えばコレ!

GOPRO5以降は水深10Mまで対応しているのでハウジングなしでジャンジャン水中撮影ができます!

危険を防ぐために

スピアフィッシングは気軽に始められるスポーツですが、安全面を疎かにすると死や重大な事故に巻き込まれる可能性が非常に高いスポーツです。

初心者に向けた私からのアドバイスとして、以下は必ず守るようにしてください。

  • バディシステムでの行動 2人1組になって最初から最後までお互い近くで潜る

  • 飲酒をした状態や体調の悪い日は海に入らない

  • 海に入る前のストレッチは忘れずに

  • 前日はしっかり睡眠を取る

  • 強風の日や海が荒れている日は海に入らない

  • いつでもウェイトは放棄できるように外す練習をしておく

  • ダイビングナイフは必携

  • 危険な魚は取らない

  • 危険生物には近づかない


食べるな危険!! 毒魚①

ここでは、浅瀬でよく見かける毒のある代表的な魚をピックアップしています。

魚突きを初めてまもない頃は、どんな魚に毒があるかわからないと思うので、しっかり調べた上で食べるようにしましょう。

私も知らずに毒魚を食べてしまったことが過去にあるので・・・。

ここに掲載している魚以外ですとこちらのサービスで調べるのがおすすめです。

市場魚階類図鑑

https://www.zukan-bouz.com/

ネットで調べてもわからなかったらヤフーの知恵袋を使って写真を送って質問してみるのもいいです!私も始めたころはよく魚種を質問してました。5~10分ほどで答えが返ってきます。

ヤフー知恵袋

https://chiebukuro.yahoo.co.jp/ 


要注意毒魚

代表的な浅瀬にいる毒魚をここでは紹介します。

フグ類全般

多くの種において、内臓や皮膚、血液、筋肉の全部または一部に性のあるテトロドトキシンを持っています。

ソウシハギ

 内蔵にパリトキシンという毒を持っています。

食べるな危険!! 毒魚②

アオブダイ

内蔵にパリトキシンという毒を持っています。

キタマクラ

皮膚や内臓にテトロドトキシンという強い毒を持っています。

カワハギと似てるので間違えないように!

ゴンズイ

背びれと胸びれに毒があり刺されたら激痛が走ります。

間違えて突いてしまった場合は直接手に触れないように外しましょう。

ミノカサゴ

ゴンズイ同様、背びれと胸びれに毒があり刺されたら激痛が走ります。

間違えて突いてしまった場合は直接手に触れないように外しましょう。

食べるな危険!! 毒魚③

オニオコゼ

背びれに毒があり刺されたら激痛が走ります。食べれると美味しい魚ですが水中で触るのが危険なため極力突かないようにしましょう。

オニダルマオコゼ

背びれに毒があり刺されたら激痛が走ります。食べれると美味しい魚ですがオニオコゼと同様、水中で触るのが危険なため極力突かないようにしましょう。

アカエイ

エイヒレにしたり食用にもなりますが毒針があり危険です。突くのも簡単ですが極力突かないようにしましょう。

超危険生物

毒魚以外にも海には危険生物がいます。ここで紹介するのは代表的な生物の一例ですが近付いたり無闇に触れないようにしましょう。

ヒョウモンダコ 

小型のタコで唾液にはフグと同じ猛毒「テトロドトキシン」があり、かまれると全身まひなどが起こり、国外では死亡例もあり。

ガンガゼ

 

ガンガゼの長い棘は、細くて折れやすく、返し状になっているため、刺されると皮膚に棘が残りやすいです。 さらに、棘には毒があり、刺されると激しい痛みに襲われます。 

ハブクラゲ 

沖縄や奄美に生息するクラゲで、日本近海に生息するクラゲの中でも特に同性の強いクラゲです。 

イタチザメ

日本近海で生息する人を襲うサメです。近寄ってきたら魚を放棄してその場を離れましょう。腰に魚をぶら下げてたら襲われますのでフロートをお忘れずにお使いください。

バディシステムを推奨する理由

現在ほとんどのスピアフィッシングプレイヤーは、バディを伴わず単独で素潜りをしております。

私の意見ですが、単独の素潜りは非常に危険ですので絶対に2人1組で行動することを推奨します。

毎年のように魚突きで事故が発生しており、亡くなられてる方も多数います。

そのほとんどが単独での素潜りによるもので、熟練したプレイヤーによる事故が多いです。

海で単独行動をし溺れてしまった場合誰も気付きませんし、救出することはほぼ不可能です。

バディを組めば、溺れてしまった場合や水中で異変があった場合すぐに救助が可能です。


私も元々単独で潜ることが多かったですが、あまりにも身の回りでの事故が多く現在はバディシステムを組んで、1ダイブずつ安全を確認しながら相互に潜るようにしてます。

周りにスピアフィッシングをやる友達がいないという方は、mixiで魚突きのコミュニティがあるのでそこでメンバーを募集したり、instagramで魚突き情報を発信してる人も多いので積極的に声をかけて輪を広げていきましょう!

コンディションの整え方

食事について

前日はお酒を飲まず、睡眠はたっぷりとりましょう。

また、息を少しでも長く保つために朝飯は食べない方が良いです。

何か食べるとしたとしても、ウイダーインゼリーくらいに留めておくことが良いでしょう。

1日中魚突きをやる日もお昼もゼリーフードくらいに留めておきましょう。

これだけで潜水時間がかなり変わります。

鼻の状態について

素潜りをしていると耳抜きが必要になってきます。

鼻の中の異物があると潜りに支障をきたします。

鼻炎の方は潜る前に鼻をかみ、点鼻薬を使うことがおすすめです。

当日朝に鼻うがいすることも長時間潜る上でおすすめです。

購入、使用については医師、薬剤師又は登録販売者にご相談ください。

耳抜きのコツ

素潜りをしていてまずぶつかる壁が耳抜きです。水に入ると水圧により、耳が痛くなります。

これは外側から鼓膜が水で押されるためで、痛いまま、潜ると鼓膜が破れます。

このため、潜りながら、耳の鼓膜の内側に空気を送ることを耳抜きといいます。

鼻をつまんで耳抜き(バルサルバ法)

潜った状態で鼻をつまんで、フン!と息を吹き込む方法です。
鼓膜が内側から押されて、外圧とのバランスが取れて痛くなくなります。
水中メガネに鼻つまみが付いているのはそのためです。強くやり過ぎると鼓膜に負荷がかかるため、強さの加減を調整するのがポイントです。

唾を飲み込んで耳抜き(トインビー法)

唾を飲みこんで耳抜きをする方法です。
唾を飲み込むことで鼻腔内の圧力が上がり、同時に耳管が開く仕組みです。
上級者はこの方法を取ることが多いですが初心者はバルサバ法ができればOKです!

他にもテクニックはありますが初心者はこのどちらかで十分でしょう。

まとめ

今回は初心者向けに、魚突きを始める前に知っておきたい最低限の基礎について紹介しました。

道具を揃え、危険魚やルールを確認したうえでスタートさせましょう!

後編の記事では、魚突きの際に知っておきたい"テクニック"について解説します。

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